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スタッフブログ

いすゞ ピアッツァの前期デジタルメータ(矢崎製)は、25パルスの車速センサを使用しているので故障の際の修理はかなり困難です。

メータディスプレイやメータコントロールユニットの内部基板上の不具合が原因と判断される故障修理は、デジタルメータ修理を得意とする当社取引の電子部品専門の修理業者が頼りになりますし、実績も複数あります。
しかしながら車速センサが故障すると、内部が樹脂モールドされている事もあり、現物修理は非常に困難でかつ新品部品は生産廃止している上、中古パーツもまず入手不可能です。
そもそも4パルスや8パルスを採用している車が大部分を占めているため、前述した様に25パルスを採用しているピアッツァには他車用の車速センサを流用する事も容易ではありません。

今回、スピードメータの表示が出ない、もしくはゼロのままで上がらないと言う症状を訴えられ、原因究明と流用可能パーツの調査探索を含めて修理完了まで数ヶ月掛かりましたが、無事正常作動するところまで漕ぎ着けましたので、以下に詳細を記録します。

車速表示が出ないと言う症状は、メータディスプレイとメータコントロールユニットを、当社取引の電子部品専門の修理業者に送って修理してもらいました。しかし、走行中時々車速表示がゼロになるという症状の方は、かなり苦労しました。
リフトアップしたまま走行状態にしても不具合がなかなか再現せず、公道を走行すると比較的頻繁に症状が出ると言う状況でした。そこで、オシロスコープ機能が付いたサーキットテスタを入手して走行テスト(試運転)を実施したところ、やはり想像通り車速センサが原因であると断定出来ました。
しかし、ここからがまた大変でした。新品は生産廃止で中古品も入手困難、現物修理も事実上不可能ですので、流用出来るパーツを探すしかありません。その結果、かなり苦労はしましたが某メーカの2〜3トンクラスのトラックが25パルスの車速センサを使用している事を突き止めましたが、ピアッツァのセンサが付いているスペースはかなり狭いので、まずは物理的に取付可能かどうかの検証が大変でした。
センサの価格が税別2万円強と比較的安価だったので、勝算はある事、取付の可否を最終確認するためにもセンサ現物が必要である事をユーザに説明して、複数あるセンサの内、最も適合すると思われる品番のセンサを注文しました。その結果、入荷したセンサには「矢崎」の刻印があり、パルス数が同じと言うだけでなく、信号レベルや波形も同じである可能性が高いと判断し、期待は膨らみました。
ここまで検証が進んだので、さらに端子配列をディーラに問い合わせましたが、現車側のハーネスの色で示した資料しかないらしく、単体でセンサを流用したい私の要求には全く役に立ちませんでした。そこでそのメーカに直接問い合わせして端子配列を確認する事が出来ました。
ここで、他の仕事で私の手が塞がってしまったので、当社工場長に配線を加工してセンサを取り付けてもらいました。
その結果、ちゃんと速度表示が出ました。大成功です!!苦労した甲斐がありました。ユーザには、これで車検も問題なくなったと喜んで頂けました。
因みに、今回の場合はメータ側の修理代金は税別\71,500でしたが、ディスプレイとコントロールユニットの脱着費用が税別\15,300、車速がゼロ表示になる原因究明費用がドリブンギヤのオイルもれ修理を含み\29,150、センサの流用可否検証と配線加工を含んだセンサの交換費用が税別¥39,600、他車用センサ代金が税別¥21,400掛かりましたので、税込総額は約20万円弱となりました。これが高いと思うか安いと思うかは各自の判断になると思いますが、今回依頼を受けたユーザには大変喜んで頂けましたので、苦労も吹き飛びました。

ヤマハ ビーノの4ストローク車で、変わった症状を訴えられ、少し苦労したので記録します。

スタンドを立てていると普通にエンジンが吹け上がるのに、スタンドを下ろしてシートに座るとエンジンが吹けなくなってまともに走行出来ないと言う訴えでした。
サイド・スタンドに安全装置が付いているバイクだと、サイド・スタンドが出ているとエンジンが吹けなかったり、止まったりする車種はあったと思いますが、このビーノはメイン・スタンドしか付いていないし、念のためスタンド周辺を丹念に点検しましたが、スイッチの様なものは見当たりませんでした。
エンジンの各部を点検したところ、エア・クリーナとキャブレータをつないでいるインテーク・ダクトに大きな亀裂がある事を発見したので、ミクスチャ(混合気)が薄くてトルク不足が発生しているのかと思い、ダクトを交換して見ましたが症状はほとんど変化しませんでした。
インテーク・ダクトを交換する際に、シートとメットイン・ボックスを取り外したため、エンジン周りがほぼ全て見える状態になっているので、その状態で再度エンジンの吹け上がり状態と不具合箇所の探求を行いました。その結果、イグニッション・コイルのハーネス(配線)のターミナル(端子)が緩くなっており、スタンドを下ろすと引っ張られて接触不良を起こし、エンジンが吹けなくなっている事を発見しました。ビーノは、構造的にイグニッション・コイルのハーネスの長さがギリギリになっている様で、スタンドを下ろす際に何度も引っ張られてターミナルが広がってしまった様です。ターミナルをかしめて、ハーネスの配索を余裕を持たせる位置に移動したところ、スタンドを下ろしても正常な吹け上がりをしてくれる様になりました。試運転の結果も、全く問題ありませんでした。
最初は、オカルトかと思うほど解せない現象だったので大分悩みましたが、原因をつかんで見れば基本的な部位の不具合でした。

■2014/10/08 冬が来る前に車の整備や点検をしましょう
夏の暑さを乗り越えてくれたあなたのお車も、急に寒くなって来るとトラブルを起こし易くなりますので整備や点検が必要です。

転ばぬ先の杖、是非シーズンインチェックで、あなたのお車の健康診断をお薦めします。


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