ムービーを見る 車検 100円レンタカー
  • 熟練整備士がこっそり教える
自動車メンテナンス
  • 旧車・外車メンテナンス
  • 合法改造車
  • モータースポーツ競技車両
  • スタッフ紹介
  • リンク集
  • スタッフブログ
  • モータスポーツ情報
メディア掲載

アクセス


大きな地図で見る

〒336-0038 埼玉県さいたま市南区関1-6-8
営業時間:8:30 〜 17:30
休業日:日・祝祭日、夏期、年末年始
(第2土曜日は受付・引渡しのみ対応)

ご相談・概算お見積もり無料

HOME

スタッフブログ/荻野社長

真の事故原因は?


2016年1月15日に碓氷バイパスで発生した、スキーツアーバスの事故が気になります。
私は、小型車専門の整備士ですので、大型車の整備や構造に十分な知識や情報を持っている訳ではありませんが、捜査の進展状況や方向性を誤った事故原因に落ち着いてしまいそうな雰囲気を感じるので、私見を書いて見ようと思います。
確かに、バス会社の管理体制にも問題は多くある様ですし、運転手の技量も十分とは言えないかも知れませんが、あの様な痛ましい事故になる原因が、単なる管理体制や運転手の単純なスピードの出し過ぎと言う捜査結果では、あまりにもお粗末だと思います。
ネットを見ると、色々な人が色々な事故原因を想像して書き込みをしていますが、我々整備士としては、主原因はエア・ブレーキの凍結だと思います。そして、付帯原因としては、恐らく最近の大型観光バスのほとんどが採用している、いわゆるフィンガー・シフトの設定が原因として考えられます。
エア・ブレーキの凍結については、私が検索する限り自動車評論家の「国沢光宏さん」だけが、見解を公表していますね。さすが、国沢さんです。バス・ドライバーからの情報がベースにあるにしても、理論的、常識的に説明が付かない見解を書き込んでいる人が多い中、かなり的を射た見解をまとめています。ブレーキ・バルブ等のエア・ブレーキ系統の配管内を良く調べて、水分の混入が認められれば、凍結説が急浮上するのは間違いないと思います。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kunisawamitsuhiro/20160125-00053801/
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kunisawamitsuhiro/20160215-00054432/ 
次に、付帯原因に私が挙げる、フィンガー・シフトの設定上の問題について少し触れます。大型車の整備を専門に行っている同業者から聞いたところによると、ほとんどのメーカーが、ドライバーが高い速度でシフト・ダウンしようとすると、エンジンが壊れてしまうのを防止するために、ギヤ・チェンジを受け付けなかったり、元のギヤに強制的に戻してしまう設定になっているそうです。そこで、考えられるのは、フット・ブレーキが効かずに、排気ブレーキやパワータード・ブレーキだけではどんどん速度が高くなって行くので、ドライバーがシフト・ダウンしようとして車両側に受け付けてもらえず、ニュートラル状態になってしまったのではないかと思います。今回、事故を起こした三菱ふそうのエアロクイーンに採用されている排気ブレーキもパワータード・ブレーキも、エンジン側で減速をさせる装置ですので、ギヤがニュートラルでは効かないのです。
再発防止の観点から、エア・ブレーキのドライヤの定期交換等の慎重かつ確実な整備も大切ですが、プロが運転する大型バスに「シフト・ミスでエンジンを壊さない様に、高い速度でのシフト・ダウンを受け付けない」と言う設定は如何なものかと思います。人間がすることですから、シフト・ミスがゼロとは言いませんので、ブザーで警告する程度にして、エンジンを壊してでも減速させたい状況になった場合に、それが可能になる設定が本当の意味での安全設計かつ親切設計ではないでしょうか?
プログラム変更等で対処出来るのであれば、全メーカーが早急に設定変更して頂きたいと思います。



Blog:テンプレートを設定してください